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2021.10.25

体外受精・顕微授精

体外受精・あなたにあった卵巣刺激法は?ひと目でわかるアンタゴニスト法の通院カレンダーつき【体外受精はコワくない】

体外受精ってなんだかコワい…というあなたのために、実際にどんなことをするのか、おおまかな流れを紹介します。

排卵~妊娠判定までの5つのプロセスを、夫婦で共有しておくと安心ですね。世界最大の不妊・不育治療専門機関(IVF JAPAN)を開設し、「HORAC グランフロント大阪クリニック」院長である森本義晴先生監修です。

近年、主流であるアンタゴニスト法の場合、何度通院して、何回注射をすればいいのかが一目でわかる、カレンダーつき!

必ずチェック!体外受精の基本的な流れ

体外受精ステップ1…排卵誘発の注射/お薬を始める

体外受精に用いる複数の卵子を育てるため、注射や飲み薬の排卵誘発剤を状況に応じて使います。
それと同時に、採卵前に排卵しないよう、排卵を抑制する点鼻薬や注射も必要です。

体外受精ステップ2…採卵(採精)

成熟した卵子を、卵巣から卵胞液ごと吸いとってとり出します。
採卵の際には麻酔をすることが多く、痛みはコントロールできます。男性側の精子の採取も採卵日に行います(自宅またはクリニックの採精室にて)。

体外受精ステップ3…受精

採卵後、卵胞液の中に卵子を確認したら、シャーレに入れ、洗浄濃縮をして集めた元気な精子をふりかけます。
その後は培養器に入れて受精を待ち、受精後は培養を続けます。

体外受精ステップ4…胚移植

受精卵(胚)を細いカテーテルを使って子宮に戻します。
現在は胚盤胞(はいばんほう)という状態まで育った胚を凍結し、子宮内膜の状態をととのえてから戻す「凍結胚盤胞移植」が主流になっています。

体外受精ステップ5…妊娠判定

胚移植から約2週間後に、胚が無事子宮内膜に着床し、成長しているかを血液検査や尿検査で調べます。
その後、超音波で赤ちゃんの入っている袋(胎嚢)が確認できれば妊娠が確定します。

あなたの卵巣機能に合った刺激法は?

卵子を育てるための排卵誘発(卵巣刺激)には大きく分けて、「高刺激法」と「低刺激法」があります。

「高刺激法」は、hMGやFSHなどの排卵誘発剤の注射を、生理3日目から連日打ち、一度でできるだけ多くの卵子を採卵することが目的です。

この方法は卵巣機能がある程度保たれている人に向いていますが、刺激が強すぎると卵巣過剰刺激症候群というおなかが腫れたり、腹水がたまる副作用が出ることがあります。
それを防ぐために、超音波検査や血液検査でチェックする必要があります。

排卵誘発剤でアクセルを踏むと同時に、育ってきた卵子が採卵前に排卵してしまわないように、ブレーキをかけなくてはなりません。
そのブレーキとして使われるのが、スプレキュアやブセレキュアなど「アゴニスト」と呼ばれる点鼻薬です。この点鼻薬を使う期間によって、「ロング法」「ショート法」などのバリエーションがあります。

ロング法?ショート法?アンタゴニスト法?自然周期法…違いは?

体外受精の排卵誘発(卵巣刺激)方法一覧表
現在、一般的なのは「ロング法」で、生理周期28日型なら、前周期の21日目から点鼻薬を吸入します。

「ショート法」
採卵周期の月経1日目からスタートします。前周期から続けるわずらわしさがなく、簡便なため、これまではよく使われましたが、ロング法のほうが卵の質がよいといわれています。

「アンタゴニスト法」は、点鼻薬の代わりに、卵胞径が 14 ㎜を超えたところでアンタゴニストの注射を 3 回程度打ち、排卵を抑制する方法です。
OHSSのリスクが少なく、卵の質はロング法と大きく変わらないことから、最近は主流になりつつあります。

【比較表】ロング法とアンタゴニスト法の体外受精
「低刺激法」
は強い卵巣刺激をしても多くの卵子が育たないと考えられる場合に選ばれる方法です。
卵巣に負担をかけすぎないように、クロミッドやセキソビットなどの飲み薬のみか、場合によっては、飲み薬に1日おきなど少量のhMG注射を組み合わせます

また、排卵誘発剤を使わず、自分のホルモンのみで育てた卵子で体外受精する「自然周期」という方法もあります。

「低刺激法」「自然周期法」は、ホルモン環境を乱さないなど、よい点もありますが、高刺激を行えば多くの卵が得られる可能性がある人がこれらの方法をとると、お金も時間もよりかかることもあります。

当院では高刺激ではデメリットがある人以外は、卵巣機能に見合った刺激をして、複数の卵を確保することをご検討いただいています。余剰卵を凍結しておけば、将来2人目以降の妊娠を考えられるなど、選択肢が広がります。

アンタゴニスト法の基本スケジュール

アンタゴニスト法では、排卵誘発の注射(hMG 注射) に加えて、アンタゴニストの注射を打ちます。
そして採卵の約36 時間前に、卵の成熟を促すhCG を注射します。自己注射を行うかたが多いので、採卵までに約3、4回の通院でOKです。

【表】アンタゴニスト法の基本スケジュール
※あくまでも基本的なスケジュールです。クリニックや個人により異なる場合があります。

卵巣刺激を自己注射にすれば、通院回数が減って仕事との両立も◎

体外受精をはじめて行う人に関していえば、AMH値(アンチミューラリアンホルモン)や、生理周期3日目ごろの超音波で調べた卵胞の数、FSH(卵胞刺激ホルモン)値などの情報を総合して、排卵誘発法を決めていきます。

前述したとおり、最近はアンタゴニスト法が主流になり、しかも、排卵誘発の注射を「自己注射」にするかたが多いので、上記の表のように通院回数がずいぶん減っています。
働く女性が多いいま、負担が少なく体外受精にトライできるのはいいことですね。

1つだけ知っておいてほしいのは、何度か体外受精を繰り返すと、卵巣のホルモンの状態が悪くなり、採れる卵の数が減り、質も落ちてしまうことがあります。
「とりあえず一度試して、ダメだったら転院かな」とおっしゃるかたがいますが、実は最初の体外受精で採れる卵が質も数もベストなのです。
ですから、体外受精は最初から信頼できるクリニックを選ぶのが重要ポイントです。


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【監修】 森本 義晴 先生 HORACグランフロント大阪クリニック

IHORACグランフロント大阪クリニック院長。VF JAPAN CEO。 日本受精着床学会常常任理事。日本IVF 学会前理事長。アジア生殖医学会理事。関西医科大学卒業、同大学院修了。韓国CHA University客員教授、近畿大学先端技術総合研究所客員教授、岡山大学客員教授。世界最大の不妊・不育治療専門機関「IVF なんばクリニック」「IVF 大阪クリニック」「HORACグランフロント大阪クリニック」を開設。気功や漢方など東洋的手法にも造詣が深い。最新刊に『はじめての不妊治療 体外受精と検査』がある。 HORACグランフロント大阪クリニック https://www.ivfhorac.com/

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